時代の流れ、H氏邸撤去
愛媛県松山市  2006/11/9〜30
ある日突然、その辺りの風景が変わろうとしていました。
11月9日





気持のいい青空の下に、
ブルドーザーの音が響き渡って
います。
丘の上の閑散としていた住宅、それが取り壊されていました。
工事が始まって10日近く経って
いるようです。

すでに、庭の大部分は終了、
庭石が積み上げられています。

十数年前、家内はこの邸内で、
独特の衣装を纏った若き日の
婚礼記念写真を見せてもらった
お家です。
11月12日。




建物の西半分が終わっています。
11月13日。




バリバリ、ガリガリと
コンクリートの屋根を食いちぎって
行きます。
ドサッ、バサッと、
大型ダンプに放り込まれます。

左側には、おびただしい量の
鉄筋が集められました。
11月17日。




あと、ほんの少し残るだけ。
11月21日。

西側から見た屋敷。
その林が削り取られて消えて
ゆきます。
南側に回ってみると、かなり荒っぽい撤去方法。
すっかり、すっきり。
11月22日。





整地作業が始まりました。
あれあれ、
キジバトの巣がありますよ。
ゴーゴーと、うなる機械のそば、
それでも、仕方なく座っています。
卵(らん)があるか、
確認しなければなりません。

誠に要らぬお世話ながら、
業者の方が紳士的でしたので、
「卵やヒナを故意に撤去した場合、
鳥獣の保護及び狩猟の適正化に
関する法律第八十三条により、一年
以下の懲役又は百万円以下の罰金
です」とアドバイス。
卵は二つありました。
11月25日。




人の背の高さに切りそろえられた
塀以外は、何も残っていません。
塀のそばには、キジバトの巣が、
残されています。

その部分を切り取って、塀のそば
まで移動させてある親切心はいい
のですが、こう目立っては・・・。

もっと丁寧にアドバイスすべきでし
た。親鳥はやって来ないそうです。
天然記念物の桜だけが
残りました。

枯れては大変と、移植しないこと
にしたのだそうです。
どこまでも見渡せるありさま。
11月28日。


塀もまだ貧弱ですから、
侘びしい更地。

ある方面の方にとっては、
良く出来た気持のいい出来上がり
というところでしょう。
11月30日。

植物愛好者であったかつての
持ち主は、県内の植物など
数千種を、庭に移植していて
有名でした。

今や地面も乾燥して、
立派な住宅地という趣き。
しかし、建物などは建てず、
このまま、隣地の果樹園(蜜柑園)
と同じにしておくのだそうです。

何にもなくなりました。

時代をさかのぼれば、この辺りは全て、
H氏の先祖の領地。
今回「県に返還する」のだそうですが、
時代の流れは、「無常なり」でしょうか。
左の風景は、右のごとくなりました。樹木は邪魔者なのですね。
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